2015年07月07日

たま駅長が教えてくれたローカル線の盛り上げ方



たま駅長を知っていますか?
和歌山電鉄貴志駅にいる三毛猫駅長です。
この「たま駅長」のお葬式に全国から三千人が集まりました。


「たま」効果で生き返った和歌山電鉄


2007年、和歌山電鉄貴志駅にて三毛猫の「たま」が駅長に任命されました。

和歌山電鉄では「たま電車」などのイベントを通して集客を行い、
たま駅長就任直後には17%の乗客数増加が記録されました。

CNNなどの海外メディアにも取り上げられ、
2014年には30万人以上の外国人観光客が訪れています。
乗客者数は227万人に上り、2006年以降で過去最高の記録を叩き出しました。

2015年6月22日、和歌山電鉄の中心的存在だった「たま」が亡くなり、
県知事・市長を始め、多くのファンに見送られました。
出典:http://www.asahi.com/articles/ASH6X54S0H6XPXLB00N.html

ローカル線の経営は非常に困難です。
日常的に利用する乗客が少ないため、運賃による収入が見込めないからです。

世界遺産の白神山地を望めるJR五能線のような観光資源を持つローカル線は、
観光産業として経営を成り立たせることもできるでしょう。
しかし、和歌山電鉄のように観光資源を持たないローカル線は、
知恵を絞って乗客集めをするしかありません。

「たま駅長」はローカル線業界における稀有な成功例と言えるでしょう。



モノより体験

幸いなことに、消費者の目は
ローカル線のようなユニークな体験ができる方向へ向かい始めています。

キーワードは「モノから体験へ」です。


電化製品の「三種の神器」が盛り上がっていたのも今は昔で、
現代の消費者はモノの購入に喜びを感じなくなっています。

若者の車離れといったニュースは良い例でしょう。
また、お正月の福袋にも「体験型」のものが増えており、
三越伊勢丹は新潟県南魚沼市の田んぼで農業体験ができる権利を60万円で販売していました。

消費者は、せわしない日常生活から離れて、
その場所でしか味わえないユニークな体験を求めています。


岐阜県恵那市を走る明知鉄道はローカル体験のできるイベントを数多く打ち出しています。
日本一勾配の急な線路でも「すべらない」で運行していることにちなんで「合格祈願列車」を走らせたり、
極楽駅行きの切符「極楽ゆき」にあやかってグッズ販売やツアー開催をしたり、積極的な集客を行っています。
沿線の各所をサイクリングできるよう、自転車ごと乗車できる「チャリンコ列車」の企画は1992年から続いています。










ローカル線への期待は高まっています

NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」でも注目された三陸鉄道は
2014年4月の復旧から、イベント等を企画し観光客を集めています。
静岡県の大井川鉄道は昭和期に製造された蒸気機関車を走らせて、
旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」によると
「旅行なんでもランキング 日本編」で一位になるほど人気が高まっています。

「たま駅長」亡き後、
同じ三毛猫で愛想の良い猫が2代目「たま駅長」に就任する日も近いでしょう。
和歌山電鉄の次の一手が、マーケッターであり猫好きの私としては気になります。


参照元:http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/
    http://www.aketetsu.co.jp/

Posted by マインドック有限会社 at 15:38│Comments(0)
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